実施日 | 2017年8月29日〜9月6日 |
実験場所 | 「エコランドリーmammaciao」 |
対象布団 | 羽毛掛け布団 (洗濯・乾燥可能タイプ) ポリエステル敷き布団 (洗濯・乾燥可能タイプ) |
機械条件 | デクスター・コイン式洗濯脱水機 デクスター・コイン式ガス乾燥機 |
実験作業者 | 環境アレルゲン info and care 株式会社 白井秀治 |
コインランドリーの洗濯乾燥処理でダニは死滅するかどうかを実験しました。 親水性のある布袋などにダニを入れ、羽毛掛け布団とポリエステル敷き布団に設置しました。
ダニを埋め込んだ布団を乾燥機にかけた結果、どちらの布団もダニは100%死滅しました。 洗濯後に乾燥機にかけた場合では、羽毛掛け布団で100%、ポリエステル敷き布団で89.6%のダニ死滅率が認められました。 下記の結果は布団内に埋め込んだダニの袋、9箇所の平均値です。
コインランドリーの洗濯機によるダニ・アレルゲンの除去効果について実験しました。 ダニ・アレルゲン溶液を添加し乾燥させた布を、やはり羽毛掛け布団とポリエステル敷き布団に設置しました。
通常の洗濯を行った後、設置した布からアレルゲンを抽出し測定したところ、 羽毛掛け布団で81.7%、ポリエステル敷き布団で88.8%の高い除去効果が認められました。 下記の結果は布団内に埋め込んだダニ・アレルゲンの布、3箇所の平均値です。
ダニは気温や湿度などの条件が整うと、6週間で150倍*にもなると言われています。 今回の検証により、乾燥機だけを利用してもダニを死滅させられることがわかりました。 ただ、ダニの死骸やフンもアレルゲンとなることから、洗濯で除去した方が安心です。 洗濯後の乾燥は生乾き臭を防ぐためにも羽毛のシングル掛け布団なら高温設定で60分を 推奨してきました。ダニを死滅させるという効果を考えても適切な温度設定と乾燥時間であったと言えるでしょう。 *白井秀治 他:日皮会誌(2010)